5 世界に通じる宮崎を創ろう

 地方分権の大きな新しい風が吹いています。今は、国から地方へ、官から民の時代です。
地方分権は、明治維新、第2次世界大戦戦後に次ぐ、地方行政の大改革です。国・県・市町村の関係が上下・主従の縦の関係から、横並び、平等・対等・協力の関係になったということは、地方が自主・自立の時代へ、智恵とアイディアの地域間競争時代に入ったということを意味しています。
もちろん、三位一体の地方改革が、地方切り捨てに流れることは絶対に阻止しなければなりません。厳しく見つめていきます。

自由競争の新しい時代をどう勝ち抜くか、創意工夫を凝らして独自の政策を考えなければなりません。大きな転機です。 私は、そのキーワードは、「日本発祥の地宮崎の日本文化を生かす」、「世界に通じる高いレベルを追求する」、「素晴らしい田舎を創る」という三つにあると思っています。

例えば、観光を例にとれば、観光には大きく分けて商業的観光と保養地的観光と二つの思想があると思います。宮崎県は、保養地的観光を目指すべきであったのに、近年、商業的観光に走りすぎたのです。

保養地的観光を目指すためには、「歴史」、「文化」、「景観」、「自然環境」の要素が欠かせません。日本発祥の地宮崎には、それらの要素は全て揃い、しかも他県より遙かに優れています。もう一つの要素が、世界的レベルの「医療集積」です。スポーツランド宮崎にふさわしいスポーツ医療は全国のキャンプ地から選手が訪れるレベルの集積をつくらなければなりません。保養地としての高齢者医療、性差医療も然りです。
世界的な先進保養地、リゾート地は、このような高度の医療集積があるのです。

6 国政と郷土宮崎とのパイプ役

 地方選出の国会議員が、国と地方とのパイプ役であることは当然のことです。もちろん、私もその役割と郷土のため、県民のための国の政策立案・調整に奔走してきました。その20年近い活動成果は、決して人後に落ちないと自負しています。

郷土宮崎を愛し、県民の幸せと県勢の発展に政治生命をかける私の決意は、いささかも変わっておりません。今後の政治活動には、国政との接点が必要という意識から、私は早速東京に新しく事務所を開設しました。

幸い、私には党、政府、国会での数々の経験・実績があります。政府、中央の政・財界での豊富な人脈があります。これらを生かし、パイプ役はもちろん、真に地方のための国政への積極的な提言も含めて、愛する郷土と県民のために一層情熱を燃やして頑張る覚悟です。
新しい立場で、国政とのより太い、より強い調整役に徹し、それを県民の皆様への奉仕の理念として参りたいと意を決しているところです。