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「これでよいのか日本の国土」
-私の新国土保全論- |
上杉光弘は、宮崎県議会議員時代から、農山村が、単なる農林業の生産の場に止まらず、自然景観の保持、水源のかん養、大気の浄化、土砂の流出や土壌浸食の防止、洪水の調整、レクリエーション機能、日本文化の伝承などの多くの多面的公益的機能、国土保全機能を持っていることに注目していました。 昭和46年の県議会初当選後、昭和47年9月議会には、すでに「農山村の持つ国土保全とレクリエーション機能を、県の新農業振興計画に盛り込む考えはないのか」と県行政に提案しています。昭和48年2月の県議会でも同様の質問を重ねて、県行政へ提言しています。 国土を守り、国民生活を支えている農山村には、国家が、国民全体が報いるべきであるにも拘わらず、国は何の対策も取っていない。都市部は栄え、農山村部は衰退しつつある。このままでは日本はどうなるのかという危機感が上杉光弘の政治活動の原点でもあったのです。 国政の場でなければ、国の政策に位置付けることができない-その思いが、上杉光弘に国会を目指させたといっても過言ではありません。 「日本の国土の八割が農山村であり、そこに国民の二割が生活している。そして、残る二割の国土に八割の国民が密集している。このいびつな傾向はどんどん強くなっている。日本はこのままではいけない。もっとバランスのとれた国土であり、政治や経済のあり方でなければならない。 今こそ、国土保全の役割を担った。“農山村の人々の汗”が国民に正しく理解され、評価され、地方や農山村のための政策が、国民的課題として国政の中で位置づけられなければならない。と本の中で上杉光弘は述べています。 参議院に当選するや上杉光弘は直ちに、国土を守り、都市部の産業、国民生活を支えている農山村の存在意義、多面的公益的機能を国会で訴え、国の責任で農山村を維持発展させることの必要性を主張し続けました。長い年月がかかりましたが、上杉光弘は、粘り強く活動し、漸くその思想を国の重要政策に位置付けさせ、予算化させることに成功したのです。この予算は年々増額され、今では1兆3千億円の規模になっています。 この本は、農山村で汗を流す人々、そのお陰で安全な生活・産業を営んでいる都市部、その双方に視点を当てながら、日本の将来のために、上杉光弘が取り組んだ長い年月の努力と行動の軌跡です。思い入れの深い力作です。 上杉光弘はこの著書によって、名誉法学博士号を授与されました。 ・ 著 者 : 上杉光弘 平成6年11月18日 上杉光弘後援会出版部発行 ・ 発 売 : 東京都 株式会社クレスト社 ・ 価 格 : 2000円(本体1940円) お問い合わせ 〒880-0025宮崎市中津瀬町60番地 上杉光弘後援会 TEL:0986-26-4601 FAX:0985-26-4161 E-mail:office@uesugi-mituhiro.com 『これでよいのか日本の国土』-私の新国土保全論- 目 次(抄) 推薦文「人間と地域から出た政治家-上杉光弘さんのこと」 堺屋 太一 発刊に寄せて 自由民主党政務調査会会長 橋本龍太郎 発刊を祝す 宮崎県知事 松形 祐堯 第一部 農山村に国民的視点を 第一章 今、なぜ「国土保全」なのか 第二章 その具体的政策を提言する 第二部 対談「マスコミが見た上杉光弘という男」 前共同通信論説委員 寺山 義雄 資料編 「農山村活性化推進施策大綱」 参議院予算委員会会議録 新聞等におけるこれまでの主張 「都市と農村研究会」について 特別寄稿 ・勇気と情熱の政治家 都市と農村研究会会長元農林水産大臣 近藤 元次 ・発刊に寄せて 農林水産省構造改善局長 入澤 肇 ・地方の自立 自治省大臣官房官房長 遠藤 安彦 ・活力ある農山村地域の実現を目指して 建設省官房総務審議官 原 隆之 ・発刊に寄せて 全国知事会事務総長 砂子田 隆 あとがき 上杉光弘 |
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上杉光弘の2冊目の著書です。 『これでよいのか日本の国土』を世に出してから8年後、持論の国土保全論を基調に、その後の国会活動、最近の国土再生への政策・提言、国際競争にさらされる日本農林業の大胆な再生策、党の最高の意志決定機関である総務会での政策論争など、上杉光弘の最近の政治活動の足跡がありのままに、豊富に紹介されています。 「今や日本は、国家存立の基盤である国土を守るのに、世界一コストのかかる国になってしまった」、「水と空気と土と緑が、21世紀のキーワードだ」、「やがて世界の食糧が不足する」、「失ってはならない日本の文化」、「燃料電池とメタンハイドレート」など、具体的身近な話題に触れながら、新しい切り口で多くの問題を論じ、政策を提言しています。 読みやすく、分かりやすい内容ながら、著者の熱意が伝わってくる本です。 特に、党の最高の政策検討の場である総務会副会長二期の間、総務会における上杉光弘の関係大臣への論戦は、一般には見聞きすることのできない政策立案過程が展開されており、甚だ貴重なものです。総務会での上杉光弘の発言には、国政に関して、あるいは地方行政に関して、政策通といわれる面目が躍如としてうかがわれます。 特に、上杉光弘の発言が、如何に地方への政策を重視したものであるか、地方切り捨てに対する反論、中小零細企業への配慮、地方の雇用対策、地方財政問題や地方への投資に対する地方の代表としての主張、BSE問題などきわめて多岐にわたって、今日的な課題への提言が述べられており、地方に対する愛情と思い入れが読む人の心を打ちます。 また、巻末に特に掲げた「宮崎を舞台にしたTVドラマを」-私は行動する-という一文は、上杉光弘の行動レパートリーの広さ、歴史学者梅原猛先生を五年がかりで口説いた着想と手法、直接NHK会長への要請を続けた熱意と行動力など、興味深いエピソードが紹介されています。県民みんなで「宮崎を舞台にしたTVドラマ」の実現を待ちたいものです。( 前著が11年前のものであるのに対して、この本は、ごく最近発行されたものであり、上杉光弘の最近の政治活動のありさまは、この本でよく分かります。 上杉光弘は本のあとがきで、「(前略)私の政治信念、哲学、政策、国会での行動、これらを全てあるがままにご理解いただき、皆様方と私とのお約束を確認する機会とすることも意義あることとの思いがあります。私の政治活動の集大成という意味も含めて地元で講演した記録も掲載しました。(攻略)」(抄)と述べています。 ・ 著 者 : 上杉光弘 平成14年9月20日 上杉光弘後援会出版部発行 ・ 発 売 : 宮崎市 鉱脈社 ・ 価 格 : 本体1905円+税 お問い合わせ 〒880-0025宮崎市中津瀬町60番地 上杉光弘後援会 TEL:0986-26-4601 FAX:0985-26-4161 E-mail:office@uesugi-mituhiro.com 『都市ばかりが日本ではない』 -国土再生への提言- 目 次 発刊に寄せて ・わかりやすく、説得力のある話 自由民主党政務調査会会長 麻生 太郎 ・情熱の人・行動の人 上杉光弘さん 全国知事会会長 埼玉県知事 土屋 義彦 ・発刊によせて 自由民主党政務調査会総合農政調査会会長 堀之内久男 ・本書を推薦します 自由民主党政務調査会総合林政調査会会長 谷 洋一 第一部 講演から(平成14年2月17日 宮崎県農業リーダー研修会講演) 将来を展望したこれからの農林業を目指して はじめに (1)中央政界で (2)農山村と農林業の役割を見直す (3)県農業の推移を振り返る (4)農林業のための基本政策 (5)日本の農林業を新しい政策発想で守る (6)スイスでの衝撃的な出会い (7)国政で訴える血の叫び (8)農林政の新しい柱 (9)農山村計画法を提唱-明日の豊かな国造りのために- (10)農山村には税・財政の裏付けを (11)山村の持つ公益的機能 (12)環境と人の健康 (13)やがて食糧が不足する (14)国際化と農業 (15)大型化・企業化で競争力を (16)希望のある明日の農業を 第二部 自由民主党総務会における発言から 日本再生への提言 第三部 上杉光弘の国会論戦から どうするこれからの日本 第四部 新聞から 地方の声を国政に 第五部 対談から 地方の分権と自立 ・堺屋太一氏 明治以来の大改革・地方分権にどう取り組むか ・宮崎 緑氏 国、都道府県、市町村を対等の関係にする地方分権は、 明治以来の大改革 ・森 巖夫氏 国土を守るためにも、農山村に活気を取り戻そう -根っからの農民大臣が語る、日本の国土と地方論- 上杉光弘のあゆみ あとがき 上杉光弘 私は行動する 宮崎を舞台にしたTVドラマを |